17時20分から

新しいスニーカーを履き慣らすため散歩に出掛けた。歩きながら考えていたことは主にふたつで、ひとつは日照時間の変化について、もうひとつは返信の仕方を決めかねているメッセージについてだった。たしか2時間ほど歩いたと思う。中華料理屋で餃子を食べ、ビールを飲んでから家に帰った。若干の風が吹きつつも天気は穏やかに感じられた。
気まずいやり取りの後に眠ったら夢のなかでも似たようなやり取りが続いたりして、分かりやすい閉塞感が脳内に漂う。目が覚めたらどの辺りまで現実なのかを確認して、安心、あるいは後悔する。それはそれとして空腹が訪れる。少なくとも俺の場合は。
生の豚肉が無かったのでベーコンを焼く。熱で脂身が溶けゆく様からはスタインベックの短編が思い出されるが、白菜・ネギ・刻みニンニク・ごま油・塩・胡椒・醤油・水を加え、最後に片栗粉でとろみをつける。中華料理が好きなのだ。